私設現代宗教研究所ブログ

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現代宗教界用語集8:勅使

現代宗教界用語集8:勅使

勅使とは、天皇陛下の使者のこと。天皇陛下の代理人。伊勢神宮やいくつかの神社や寺院には、祭祀や法要に定期的にあるいは臨時的に派遣(差遣)されている。
勅使による宗教行為は、法的には天皇の私的な行為とされている。政教分離という言葉を知らないマスコミは、「宮内庁からの勅使」と書くことがあるが明確な誤りである(もし本当に「宮内庁からの勅使」だと憲法違反になりかねない)。もちろん宗教だけに関わるのではなく、大規模災害発生時や皇室の婚儀「告期の儀」などで派遣されたこともある。このような場合は「宮内庁からの勅使」もありうる。

神社に派遣される場合は主に天皇の私的な使用人(内廷職員)である掌典職が担当することが多い(「宮内庁掌典職」という役職は存在しない)。