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私設現代宗教研究所ブログ

日本の現代宗教に関する情報を発信していきたいと思います。不定期更新

現代宗教界用語集1:管長

基本的な用語なのに宗教家や専門家ですら、正確に知らない人、勘違いしている人も多いようなので。随時、補足訂正します。誤りの指摘があればどうぞ。

管長
教団を統理する代表者。戦前の公認宗教制度の要となる役職で、就任には政府の認可が必要だった。戦後、政教分離で法的には廃止されたが、現在も使用する教団も少なくない。執行部の任命、議会の召集、教師の進退、住職主管者の任免などを行う。仏教界では本山住職が兼任し、名誉的な首長とされることが多い。敬称は猊下、台下など。

明治5年、神道仏教各派に設置。無給の宗教公務員である教導職をまとめる責任者とされた。当初は複数の宗派にまたがって一人の管長が置かれることもあったが、のち一宗派教派に一人ずつ置かれた。教導職廃止後も勅任官待遇として厚い待遇を受けた。
権威と格式を誇る役職とみなされていることから戦後の政教分離で法的に廃止されたあとも続けて使用する教団が多く、分派独立などで新たに名乗り始める教団すらある。

浄土宗、真宗各派、天理教などでは廃止された。

教団内での管長の位置付けは宗派教派により様々。特に仏教界では名誉的役職としている教団が多く、実際の教団運営は執行部のトップである宗務総長などが行う。宗教法人の代表役員も宗務総長が就くことが一般的である。

選任方法には世襲制や選挙制がある。選挙制の場合、候補者に一定の資格や条件を設けることが多い。推戴委員会などが選任する場合もある。任期が定められている場合でも事実上の終身制ということもある。

仏教界では、本山寺院の住職が管長となる。法華宗本門流のように同じ規模や格式の本山が複数ある宗派では、各本山住職が交代で管長を務めることもあり、輪番制という。